生命保険の「基本の3つ」|定期・終身・養老、何が違う?
まずは全体像|死亡保険の「もと」は3つ
人が亡くなったときにお金が支払われる保険を、ここでは死亡保険と呼びます。商品名は数えきれないほどありますが、保障の「形」で分けると、大きくは次の3つです。
- 定期保険…一定期間だけ保障する
- 終身保険…一生涯ずっと保障する
- 養老保険…保障しながら、満期にもお金を受け取る
いま売られている保険の多くは、この3つの組み合わせや応用でできています。1つずつ、性格のちがいをおさえていきましょう。
① 定期保険|「一定期間だけ、手厚く」
あらかじめ決めた期間(たとえば10年間、あるいは「60歳まで」)だけ保障がある保険です。その間に亡くなれば保険金を受け取れますが、満期を迎えても満期保険金はなく、途中でやめても戻るお金はほとんどありません。いわゆる掛け捨てです。
そのかわり、少ない保険料で大きな保障を用意できるのが強みです。「子どもが独立するまでの十数年だけ、大きく備えたい」といった、期間を区切った備えと相性のよい形といえます。期間が終われば保障も終わります。更新して続けるタイプは、更新のたびに保険料が上がっていく点だけ、頭に入れておくと安心です。
② 終身保険|「一生涯、続く」
名前のとおり、保障が一生涯つづきます。何歳で亡くなっても死亡保険金が支払われるので、お葬式やお墓の費用など「必ず遺しておきたいお金」を準備する目的でよく使われます。
途中で解約すると解約返戻金(かいやくへんれいきん)というお金が戻り、貯蓄の役割も持ちます。ただし、早い時期に解約すると払った額を下回る(元本割れ)ことが多い点は、知っておきたいところ。満期という区切りはありません。保険料は、同じ保障額で比べると定期保険より高めになります。
③ 養老保険|「備えながら、満期に受け取る」
一定期間の保障を持ちながら、満期まで生きていれば満期保険金を受け取れる保険です。この満期保険金は、死亡保険金と同じ額に設定されているのが基本。つまり「期間中に亡くなっても、満期まで元気でいても、同じ金額を受け取れる」という形です。
保障と貯蓄をあわせ持つぶん、3つの中では保険料がいちばん高くなります。
3つを、図と表でくらべる
まず「保障がいつまで続くのか」を図にすると、ちがいがはっきりします。
※イメージ図です。実際の保険期間や金額は商品によって異なります。
| 定期保険 | 終身保険 | 養老保険 | |
|---|---|---|---|
| 保険期間 | 一定期間 | 一生涯 | 一定期間 |
| 死亡保険金 | あり | あり | あり |
| 満期保険金 | なし | なし | あり(死亡保険金と同額) |
| 解約時のお金(貯蓄性) | ほぼなし | あり | あり |
| 保険料の目安 | 安い | 中くらい | 高め |
「掛け捨てはもったいない」とよく言われます。ただ、貯蓄性のある保険は保険料が高いぶん、同じ保障額で比べると毎月の負担は重くなります。戻ってくるお金も、預けた額が必ず増えて戻るとは限りません。まずは「もしものときの備え(保障)」と「お金を貯める(貯蓄)」を分けて考えると、どの形が合うか見えやすくなります。
- 定期=期間限定・保険料が安い・掛け捨て
- 終身=一生涯・貯蓄性あり・保険料は中くらい
- 養老=保障+満期のお金・保険料は高め
どれが良い悪いではなく、「いつまで」「いくら」「何のために」で、合う形は変わります。まずは、いまの保険がどのタイプなのか、保険証券を見て確かめるところから始めてみてください。
出典
「うちの場合、定期と終身どっちがいいの?」この答えは、ご家族の状況や「いつまで備えたいか」で変わります。売り込みより先に、いまの保障がどのタイプで、これからどう備えたいのかを、一つずつ一緒に整理するところからお手伝いします。ゆっくりお話をうかがいます。
